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犬もシックハウスになりうる
適度にさせていたので、そのままの生活スタイルであれば、病気とは無縁だったと考えられる。チロの出生~現在までの危険因子を思いおこしてみても注目すべき病気のファクターは見つからず…したがって、今の疾患を引き起こした原因は、隣家の粗悪な塗装しか考えられないのである。(犬と私と母は、隣家のにおいが一番ひどい庭や部屋に居たから、とくに甚大な被害を受けたのだろう。)また、多少事情は異なるが、我が家の犬以外に、自宅の改築が原因で、健康だった犬が皮膚疾患におかされ衰弱しきった事例を、実際に見聞きしたことがある。さらに、甚大なケースでは、シックハウスが引き金となって、亡くなった小動物のケースもあるらしい。
たかが動物は、頭脳の秀でた人間とは違う、犬ごときなどはシックハウスにならないと、せせら笑う者も多数いるが、その否定する根拠はなんであろうか。 顕微鏡の世界…すなわち、細胞の単位で観察してみれば、犬の細胞も、人間の細胞も、構造上はほぼ同じなのだ。 また、生物の教科書を見てわかるとおり、胚の時点では、ラットも魚も犬も、その形状は人間と大差ないのである。 また、犬も人間も、脂肪やたんぱく質等で組織される哺乳類であるがゆえ、臓器や組織のつくりが単純かつ脂肪も少ない昆虫類やバクテリアの類いよりは、化学物質の影響をモロに受けやすい構造なのだ。 脂肪や臓器に、大量の化学物質を溜め込みやすい構造ということなのである。 もしも、動物や自分以外の家族が家にいるのなら、化学物質を減らした生活を送るのが、人畜ともに、病気の危険因子を減らす最大の対策となるだろう。 これは、人畜共通の問題である。愛犬家や愛猫家、また生物および化学を専攻なさる方にとっては、これは大切な議題である
と思われる。 医学をまなばれる方、薬品の開発に当たられる方は、声なきものたちの被害に、その痛みに、どうか耳を傾け、共感の思いをもってください。
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