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スクープSP 枯葉剤 (除草剤の親分みたいなもの)
スクープSPという、鳥越さんが出ている番組で、「枯葉剤問題」について特集されていました。
枯葉剤とは、ベトナム戦争中に、アメリカ軍が用いた化学兵器の一種です。
ジャングルの中に隠れた敵兵を見つけ出すために開発された、とても強い作用を持った薬剤です。
日本でも、一般家庭で「除草剤」が大量に使われていて、ホームセンターやスーパーで入手できますが、
化学的な成分は、除草剤は枯葉剤に非常によく似ています。
枯葉剤… ダイオキシンが有効成分として大量に含まれている
除草剤… 日本国内では有機リン系が多い。自害の手段としても使われるぐらいの強力な毒性をもつが、
日本の家庭では安易に庭や駐車場に撒いてしまっている。おそるべきことである。
(現在流通している商品が、果たしてダイオキシンを含んでいるかどうかは不明。専門家の詳細な分析調査が必要。)
=== 以下、番組の内容 ===
本日放映された番組内容の一部と、枯葉剤に関する考察を述べたいとおもいます。
沖縄の米軍基地にて、ベトナム戦争以後も枯葉剤が使用された疑惑があるということ。
それが元で、退役軍人が糖尿病になったり、肺がんになったり、さまざまな症状・後遺症でいまだに苦しみつづけているということ。
元軍人の女性は、自身がガンになっただけでなく、娘さんにも先天的な足の障害が出て、そればかりではなく孫たちにも障害が出てしまったとのこと。(お孫さん達は、知的障害を負って生まれてきたとのこと)
日本ばかりではなく、韓国やカナダでも同じ問題が起きていて、特に韓国の米軍基地には、大量のドラム缶が地中に埋められていて、その中から枯葉剤が漏れ出している可能性があり、周辺地域では土壌汚染が深刻であるそうです。すでにガン患者も出ていて、大問題になっているそうです。
=== 追記 ===
目に見えない放射能も怖いです。
アレルギーの患者さんや、妊婦さん、小さい子供たちにとっては、
除草剤はおそろしいものである。枯葉剤ほどの危険性ではないといわれているが、
劇薬の1つであることはまちがいなく、
過敏症やアレルギーの人たちにとっては、呼吸困難や心臓に異常をきたすほどの猛毒である、
ということも、もっともっと多くの方に知っていただけますと
これほどうれしいことはないです。 (追記は12月04日)
あさイチ 柔軟剤
界面活性剤とは、石油から合成されたものが大半で、せっかく綺麗に汚れを落とした洗濯物に、洗剤よりも濃厚な界面活性剤でコーティングするようなものですから、皮膚にいいはずはないんだけどなあ…と複雑な気持ちで、TV画面をみつめてしまいました。
NHKさんの番組は、語学番組の秀逸な解説、教育問題へのするどい有識者の提言など、オタクの自分は、正直にいえばNHK大好きです。でも、柔軟剤で筆舌ににつくしがたい苦しみを毎日あじわっている患者として、一言言わせていただきたく思い、記事を書きます。以下は私のありえない日常と、柔軟剤に関する意見です。
私は以前、過敏症で自宅にいられなくなり、家探しをしました。大きな古い団地で部屋の建材臭が少なかった部屋を見つけたので住もうと思い、契約にいたりましたが、ごく近いお部屋の方が ちょっとばかり柔軟剤が お好きな方だったので、その柔軟剤のにおいでえづいて、泣く泣く自分達の部屋を手放したことがあります。
幼児が家に遊びに来た時、お馬さんをやってあげたら、私の服に柔軟剤のにおいうつりがします。
高い高いをやってあげれば、私の手がガサガサになります。保育園で働こうにも働けません。
大好きな古着屋さんでは、気に入ったものは匂いをかいでみて、柔軟剤を使用した服は絶対に買えません。理由は、洗っても洗っても、10回洗ったところでも、完全にはその匂いがとれないからです。
満員の電車に乗らざるをえないとき、体温で温まった香料のかおり、柔軟剤特有の濃厚な界面活性剤の成分が揮発し、目や鼻の粘膜を刺激します。なによりものどが締め付けられる感じで、頭がボーっとし酸欠状態になります。
顔色を変えたり感情を表に出さずにしずかに電車にのっていますが、その仮面の下ではつねに苦しいのです。
部活帰りのユニフォーム姿の学生さんを見ると、まず「道のはじっこに逃げなきゃ」と思います。
まともにすれちがうと、柔軟剤のにおいを正面からあびることになるからです。
相手が挨拶してくれても、苦笑いしながら小走りに逃げざるをえません。無愛想にみえるかもしれないけれど、本当に苦手だから、逃げざるをえないのです。ごめんね・・・
団地の話に一旦戻りますが、
柔軟剤・タバコ・漂白剤・殺虫剤・お香などを部屋やベランダで使わなくなると、過敏症の患者さんたちの40%ぐらいは、古い団地には入れるのではないかと思います。
みんな泣きながら家探しをしていますが、個人の財産を切り崩しても、休職して家探しに専念しても見つからない場合が多いのが現状です。団地やマンション、アパートにお住まいの患者さんは、日々の柔軟剤などいろんな匂いに苦しみぬいて、家事すらこなせないほど重症になって、自殺すら考える人もいます。連絡がとれないだけで、全国には自殺を考えている患者さんや、自殺に至った患者さんも、きっと予想以上に多くいると考えます。毎日、動物実験のモルモットのように、いろんな化学物質に晒され、アレルゲンを吸うことで起き上がれないほどの苦しみをし、安楽死すら考えることもあるということです。
外科の病気ではありませんから、骨が折れてるわけでもなく、顔などの見える部分に発疹が出ない患者さんも多いので、気のせい扱いされる人も多いです。しかし、死を考えるほど苦しんでいることは事実です。友人に会って明るい笑顔を浮かべていても、心の中では明日の暮らしが安全かどうか、明日命にかかわるアクシデントがなければいいが、と懸念しています。でも、いつも自分の状況をしゃべることは、相手を心配にさせるだけで、なにも生まないので、仮面をかぶります。仮面をかぶって、強くて明るいキャラクターを毎日演じます。日々、自分の命の重さと向き合っています。これが化学物質過敏症の、中程度以上の症状をかかえた人の、日常です。毎日、ひやっとする危機を感じながらも、友人と会うときは明るく笑い、今ある人生を生きようとしているのです。周りの人に対して道化を演じ、自ら大笑いするのは、日々身体の苦しみと向き合い、冷や汗をかきながら生きているからです。笑わないとこの恐ろしい日常に耐えられないでしょう。
界面活性剤をつかうのは、何も、柔軟剤だけではありません。シャンプーやリンス、練りタイプの歯磨き粉もそうです。私も、今は身体が受けつけませんが、アレルギーのなかった健常者時代には、市販のシャンプーを使ってました。
シャンプーは、今も全メーカーが実施しているかどうかは存じませんが、かつてはシャンプーを発売する前の実験段階で、動物を用いた実験を行い、「その動物の皮膚や、目や臓器がただれたり、死んだりしないかどうか」のギリギリのラインを探り、そのプロセスを経てからのちに、商品とし市場に出回るようになっているものがある、との記述を読んだことがあります。
私はべつに動物実験反対派でも賛成派でもございません。しかしながら、そういった動物達の犠牲があって作られている商品も世の中にあるということ、実験に使われる動物たちは、私たちとおなじ「ほ乳類」であるということ…こういうことは消費者の方々にはひろくは知られていないのが実情なのです。
動物実験せずとも、ほ乳類や人体に対してまちがいなく安全である、という商品が、もっと多くのメーカーさんで、より多くの種類の商品が生産されるようになれば、水質汚染といった問題や、皮膚炎やアトピーの人も減ると思います。なによりも、柔軟剤で息の詰まるような思いを過敏症の人たちがしないですむようになります。
私たちは、動物実験の動物並みにくるしいということ、せつないということ、どうか知ってください。
乱文ですみません。